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  • 土屋晶義

なぜ独立することにしたのか

更新日:2020年6月22日

1)無料支援の限界


 2011年4月から海外知財プロデューサーとして参画し、15年から大阪府

知財総合支援担当者として中小企業様への無料支援をしておりました知財

総合支援窓口事業を、今回大阪発明協会が落札できず、民間企業が次年度

より当該事業を受託することになりました。

それにともない、4月から当該支援担当を継続しないことにしました。

これを好機ととらえ、少しでも過去の現場での模倣対策の陣頭指揮の経験

等を活かした最適な解決手法等を提供することで、お困りの企業様のお役

に立てればと考えたからです。 


 というのも、無料支援の対象となるのは、原則ベンチャー・中小企業様、

個人などで、中堅・大手企業様は対象外であること、それとお困りごとに

対し、権利化・権利行使など知財事務所起用などが不可欠な相談での対応

がしにくいことです。

 それぞれの技術分野に強い事務所や権利行使でどの事務所を起用したら良

いかなどの相談に対し、事業の公平性を保つため、特定の事務所を紹介する

ことを控えざるを得ないからです。

 これらは無料支援であるがゆえの、制約や「言いたくとも明言できない」

ことに心の葛藤がありました。



2)やりたいことをやり完全燃焼したい


 学生時代のサークルや前職の先輩方々の中で、70歳を過ぎていまだ第一線

でグローバルで活き活きとご活躍されていることを伺うにつけ、自らを奮い

立たせた次第です。 


 企業勤務の最終ピリオドから企業支援に身を投じてきましたが、一度の

人生、これからはやりたいことをやり、完全燃焼したいという願望が強く

なってきました。

 


3)現地と協働しご期待に応えたい


 相談者の中には、毎月のように中国をはじめASEAN諸国に海外出張をされ

絶えず現場情報をアップデートされておられる方々が少なからずおられ、その

方々から最新現場情報をお伺いすることがありました。

 これでは、どちらが支援しているのかわからないではないか、と心のなかで

叫ぶ声がだんだん大きくなって栓をすることができなくなってきました。


 そんな矢先、かつて一緒に知財保護活動を実践していた現地同僚やQBPC時代

の知人に独立の趣旨と意思を伝えると、その意思を現地でお世話になっていた

調査会社や大手知財事務所の方々に声をかけてくれることになりました。

 大変有難たいことで、その方々も背中を押してくれ、やるべきことも明確に

なりました。


 お困りの企業様などのご期待に応えるためにも、コロナ禍の渦中でもあります

し、2か月程の充電期間の後、上述の新たなミッションに挑戦する決心をしました。





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